◆夜の海に入ってはいけないと昔よく言われましたが、確かにある意味引きずり込まれるような魅力の作品。
漆黒の闇、夜の海を薄っすらと月明かりが波に反射して、微量にキラキラと光る様子や、
少し青く透ける海の様子が躍動して混ざり込んでいるように見えます。
こちらの作品も実際の海のように離れて眺めるのと近づいて見るのではまた迫力や雰囲気が違います。
線や色の濃さでこれだけの表現ができるのは素晴らしいと思います。是非実際に見て欲しい作品です。
大切にコレクションしてくれる方の手に届く事を願っております。
【作品の詳細】
作家名:中村忠二 -Cyuji Nakamura-
作品名:『夜の海』
制作年:1960年
技法:水彩
サイズ:21.6cm × 35cm
額装サイズ:40.5cm × 57cm
◆ 一点物・作家直筆サイン入り
【作家略歴】
中村忠二(1898~1975)
1898年 (明治31年) 兵庫県飾磨郡御立村生。1919年日本美術学校入学。
21年 前田孝愛らと洋画団体『歩人社』を結成、貧困の中毎年展覧会を開催。
その年、ウラジオストックに渡航、邦字日刊新聞『浦汐朝日』編集部記者となる。
25年 日本水彩展で素描入選。27年詩作を始め翌年詩集を出版。
31年 白日会、光風会で素描入選。洋画団体トアル社を結成、35年解散。
36年 国画会初入選。49年水墨画を始める。
50年 水彩連盟に出品。以後毎年出品。同年墨洋会開催。
51年 水彩連盟会員になるが、56年水墨に専念するため脱会。
55年 より練馬に移住。59年モノタイプの研究を始める。
62年 詩画集『生きるものの漫画』・72年-詩画集『蟲たちとともに』
73年『秋冬集』・73年-『春夏集』・74年『白黒編』・75年『花と虫』
75年 歿。
78年 兵庫県立近代美術館「ある画家の生涯と芸術展-中村忠二-」
高岡市立美術館「異色作家シリーズ展-中村忠二-」
【作風】
1930〜40年は油彩やデッサンを主に制作、
戦時中に水彩を勉強、49年より水墨を始め、1950年代には水彩・水墨画の制作が中心になる。
1960年からは一枚しか刷れない版画・モノタイプを制作、
60年代前半は具象的モチーフに、60年後半は抽象的モチーフになる。
70年は水彩やモノタイプの小品に詩をつけた詩画集の制作が中心。
【注意事項】
本作品は真作を保証します。万が一、真作でない場合は返品、返金を承ります。
その場合、その根拠となる書面を添付頂きます。
存命作家の場合は作家本人より、物故作家の場合は遺族、所定鑑定人より発行のものと致します。
また、上記の理由以外での返品、返金はご対応致し兼ねますのでご了承下さい。
絵画自体には目立った傷や汚れはありませんが、画像④にあるように額装のマットにのみシミがありますのでご確認ください。
(画像は出来る限り現物に近づけておりますが、多少違いがある可能性がございますので予めご了承ください)