01.DEDICATE THIS HEART
ポール・アンカとマクドナルドとの共作曲。
手放しに近い率直なラブ・ソングだが、子供にも理解できる平易な歌詞はまさにアンカ風。ポップ・ソウル調サウンドと混声コーラスをバックに、マクドナルドがいつになくエモーショナルな歌声を披露している。
02.REAL LOVE
マクドナルド主導の曲で、キーボード主体のサウンドに乗って、マクドナルドが不実な恋人を責める歌。
ニコレット・ラーソンを含む混声コーラスとジミー・ハスケルのストリングス、そして新加入のコーネリアス・バンパスのサックスが耳に心地よい。
03.NO STOPPIN' US NOW
ドゥービーズ版ファンク・サウンドが楽しめるシモンズ主導の曲。
それぞれのメンバーが持ち味を発揮できるスペースのある曲なので、バンドのグルーヴも快調。ラブ・ソングであると同時にバンドについての歌でもあるような歌詞も良い。
04.THANK YOU LOVE
新加入のコーネリアス・バンパス主導の曲。
ラテン系のリズムやブラコン風の意匠でポップに飾られているが、実はバンパス流ゴスペル・ソング。
インストゥルメンタル・パートが充実している上に、バンパスのヴォーカルも魅力的で、なにしろ曲自体が良い。
05.ONE STEP CLOSER
カーリン・カーターとヌードセン、マクフィーとの共作によるタイトル曲。
バンパスとマクドナルドがヴォーカルをシェアし、フックではドゥービーズならではのコーラスも楽しめる良質のポップ・ソング。間奏と終盤でのバンパスのサックス・ソロも秀逸。
06.KEEP THIS TRAIN A-ROLLIN'
マクドナルド主導のトレイン・ソング。
ホーン・セクションをフィーチャーしたポップ・ファンク調のサウンドで、ポーターのベースも唸りを上げる。
マクドナルドのヴォーカルも良いが、ドゥービーズのこれまでの道程を連想させる歌詞も泣かせる。
07.JUST IN TIME
ラテン・ファンク調のリズムが心地よいシモンズ主導の曲。
シモンズのヴォーカルに絡むバンパスのハーモニーやニコレット・ラーソンのコーラスが、魅力的に響くラブ・ソング。ボビー・ラカインドのパーカッションとバンパスのサックス・ソロも良い。
08.SOUTH BAY STRUT
新加入のチェット・マクラッケンとジョン・マクフィーの共作によるインストゥルメンタル曲。
サックスやトランペットのソロをフィーチャーしたものだが、控えめなギターやストリングスも効いている。
ドゥービーズ版フュージョン・サウンドが楽しめる曲。
09.ONE BY ONE
ボビー・ラカインドとマクドナルドとの共作曲。キャッチーなフックを持つポップ・ソウル調の曲で、カリビアン風味の隠し味も効果的。
シモンズ、バンパス、マクドナルドがヴォーカルをシェアしているが、解散を予告するかのような歌詞が泣かせる。